所得税がない国でも、間接税(消費税、関税など)や社会保障負担がある場合が多い
では一体どのような国なのか?
「所得税(個人の所得に対する税金)がない/非常に低い国」でも、「間接税(消費税・付加価値税=VAT/GST、物品税、関税・輸入税など)」や「社会保障のための負担(社会保険料、年金制度の拠出、雇用保険など)」を課すことで、政府歳入を確保している国は多い — つまり “所得税ゼロ = 税金ゼロ” とは限らない。以下、具体的な国とその例を挙げていきます。
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✅ 所得税ゼロ でも間接税や社会保障負担がある国の例
| 国・地域 | 所得税など直接税の扱い | 他にどんな税/負担があるか |
| アラブ首長国連邦(UAE) | 個人所得税なし。資本利得・配当所得にも課税なし。 | 5% の付加価値税 (VAT) を2018年から導入。 |
| バーレーン | 個人所得税なし。 | 世帯・事業者向けに 10% の VAT を導入。 |
| サウジアラビア | 個人所得税なし。 | 15% の VAT が導入されており、物やサービスに課税。 |
| バハマ | 個人所得税・資本利得税なし。 | 消費品・サービスに対して VAT(およびその他間接税) を課す。 |
| モナコ | 多くの人に対して所得税なし。 | ただし 付加価値税 (VAT) やその他税制で収入を得ている。 |
| バヌアツ | 個人所得税・資本利得税・相続税なし。 | 物やサービスに対して 12.5% の VAT を課している。 |
⚠️ なぜこういう「ゼロ所得税+間接税あり」の仕組みがあるか
• 国によっては、資源(石油や天然ガスなど)収入が多く、所得税を課さなくても国家運営が可能。 その代わり、消費に応じた間接税で国民負担を確保。
• 間接税(VATなど)は「消費したときに徴収」されるため、所得に関係なく“使った分だけ”課税 — 所得税より徴収しやすく、税収が安定する。
• 社会保障制度や公共サービスの財源を、給料からの税ではなく「消費」や「輸入・輸出」「企業収入」などで賄う国も多い。
✅ 結論 — 「税金ゼロ国」は“税がない”わけではない
だから、たとえ「所得税なし」という国を選んでも、
• 日用品・サービスの購入時の消費税(VAT/GST)
• 輸入した商品の関税・消費税
• 社会保障のための一般負担(保険料・社会保険制度の形態)
などのコストは残ることが多い。
「税がゼロ」ではなく、「どの税をどこで払うかが違う」 という構造。移住や居住を考えるなら、 直接税だけでなく間接税・生活コスト も含めて総合的に判断するのが現実的です。
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